道志村の「子育て」ってシンプルで楽しい｜入井圭美さん
５年前に横浜市から移住した入井さんは、現在５人の子供達を道志村で育てています。道志村では２０２４年度から授乳児から高校生までの長期子育て支援がスタート。経済的なサポートの充実が図られる中、５人の子供達を育てる入井さんに道志村での子育てについて、都心部との違いや特徴を聞いてみました。
不便だからこそ工夫して子供達との時間ができています
―――入井さんは都心部と道志村での両方での子育てを経験していますが、道志村ならではの子育てと感じることはなんですか？
家族と過ごすための時間的な生活の余裕ができましたね。横浜にいた頃は介護の仕事をしていまして、子供達は保育所が遅くまで預かってくれるので働く環境は整っていました。でも逆にそれで忙しさが増し、子供との時間は全然なかったです。道志村の場合だと、例えばお迎えが１７時までとなればそれまでに迎えに行くしかなく、効率よく仕事を済ませます。都心は便利すぎるからこそあれもこれもとやろうとして余裕がなくなる気がします。不便であるからこそ割り切って余裕をつくれるのかもしれませんね。
ーーーそれは「不便益」ということですかね？
そうですね、不便だからこそ、自分で工夫したり手間をかけたりしますね。買い物なんかそうです。都心にいると、コンビニ、ドラッグストアと夜遅くまで簡単に買い物ができるからよく無駄なモノを買ってしました。道志村への移住後は週１回必要なものだけをまとめ買いしてやりくりしています。子供達も都心と違ってお菓子もすぐに買いに行けないから、自らあるものを使ってお菓子作りをするようになりました。道志村に移住したおかげで、子供達のお菓子作りの腕が日に日にあがっています（笑）
すべてに全力で向きあう姿が子供らしく、本当にピュアだなと思います
―――子供達の話が上がりましたが、教育という面ではいかがですか？これから移住を考えている家族が一番気にすることかと思いますが、道志村の教育はいかがでしょうか？
都心の頃より道志村の方が子供たちの学力はつきましたね。少人数なので、いわゆる塾の「個別学習」が学校で成り立っているような感じがします。都心だと塾に通う子も多いですが道志村だと基礎学力がつくので、学校を全力で学んでいます。勉強だけでなく友達とのかかわり、行事などすべてに全力で向き合う姿が本当にピュアだなと思います（笑）
―――では学校が終わった後、塾に通わず子供達はどう過ごしていますか？
それぞれ好きなことしていますね（笑）下の子供達は遊んで、お姉ちゃんはお菓子作り、長男は受験控えたまには勉強しているのかな？家が好きでうちで遊びがちな子供達ですが、道志村の自然の中で遊んだり、夏の川遊びも大好きです。たいてい放課後は習い事にも行く子が多いかと思いますが、放課後を山々が見え川のせせらぎが聞こえる空間で存分に過ごせるなんて、、、大人から見たら贅沢（笑）
お父さんたちの積極的な子育ての姿にびっくり
―――移住され５年が経ちますが、道志村での子育てで感じる特徴はありますか？
驚いたのは、P T A役員に参加するお父さんの多さです。都心にいた頃には考えられませんでした。お父さん達は学校や各地区の行事で必ず見かけます。みんな頼まれて参加しているのかといったらそうではなく、子供達のために何か役に立とうと積極的です。男性の子育て参加は、道志村の昔からの風習なのかと思うくらいです。
―――なぜ、お父さんたちはそんなに積極的に子育てに参加するのでしょうかね？
道志村に移住して思うのは、人と表面的な関わりではなく深い関係の中で助け合っている感じがしますね。いわゆるご近所付き合い、それが世の中には嫌だという人もいると思いますが、道志村には地域で協力し合う共助の関係があるよう思え、だからですかね。
村全体で子育てしている感じがします
―――最後に、道志村での子育てについてアピールをお願いできますか？
道志村は授乳児から高校生までのトータルな子育て支援があり経済的なサポートがあるのも嬉しいです。あと一言いいたいのは道志村での「子育て」ってシンプルで楽しいです。経済的なことを含め子育ての不安にスポットが当てがちですが、本当は「子育て」って楽しいんですよ。あれもこれも揃えられる都心と違い、道志村は不便なところもありますがあるものだけでシンプルに子育てができます。余計なことを考えなくて良いですね。道志村では子供が少ない分、役場も含め周囲の協力を得ながら子育てをしやすい環境が整っています。それこそ、イクメンパパも多く、村全体で子育てしている感じですね。
